お薬をお届けにあがる際にいつも心掛けている事は、疾患の背後に在るその方の人生の存在を忘れてはならないということです。

その方が送ってこられた苦汁の人生の過程で、価値観、考え方、性格、作法等様々なものが形成され、その中の一つが疾患であるととらえ、疾患を人生という尊い大きな存在の中でとらえていく姿勢を忘れないということが、私たち医療に携わる者としてのたしなみであり、少しでもお役に立てるように心掛けています。

患者様に常に敬意を持って接し、痛みを共有することが、何よりも大切であると思っています。

実際、お届けにあがるお薬の形態は、患者様のニーズに応じてシートや、一包化薬（氏名・用法・日付）と様々です。
お加減をお聞きする上で特に注意していることは、患者様ご自身が気付かれていない副作用や、顔色、眼つき、その他いつもと違う動作（前回できて今回出来ないしぐさ等）細かい点にも気を配っています。

少しでも心配なことがあれば、関係機関等と連絡をとることなど、チーム医療の一員としての役割も大切になってきます。